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希内科クリニック

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1986年に開始されたB型肝炎母児間感染予防事業により、最近ではB型慢性肝炎はそれ以前の10分の1以下に減少してきています。しかし未だに日本人の約1%強、150万人の人がB型肝炎にかかっています。
B型肝炎は、人の異物監視攻撃部隊である免疫細胞が、肝細胞の中に住みついたB型肝炎ウイルスを発見、殺そうと肝細胞ごと攻撃してしまうため、肝細胞が破壊されることにより起こります。

慢性肝炎:
体内へのB型肝炎ウイルス侵入の原因のほとんどは、母児間感染つまり、出生時におけるB型肝炎母親の血液を介しての感染です。
免疫の力が発達していない新生児期には、免疫細胞が、肝細胞にいるウイルスを発見することができないため、肝細胞は破壊されません。免疫の力は、20歳くらいになるとほぼ一人前に発達します。この時期には、免疫細胞が、いままできがつかずにいた肝細胞内のウイルスにようやくき気づき、隠れていたウイルスを攻撃しウイルスを抑制します(ほとんど自覚症状のないまま一時的にごく軽い肝炎がおこります)。約9割の人では、その後一生涯ウイルスとの共存共栄がはかられ、自身に対しても、他人に対しても病気を起こすことはありません。しかし、約1割のひとでは免疫部隊がウイルスを完全には抑制することができないため、互いの戦争は続き肝細胞は破壊され続け、慢性肝炎となります。
B型慢性肝炎に対する治療は、年齢、病気の進み具合、体の中にいるウイルスの量や状態によってかわってきます。主な治療法は、インターフェロンやラミブジンなどの抗ウイルス剤、強力ネオミノファーゲンなどの肝庇護剤などがあります。B型肝炎ウイルスの増殖を強力に抑えるラミブジンは中止すると、ウイルスが急激に増え肝炎が悪くなってしまうため、基本的には一生のみ続けなければなりません。また、内服を続けていても、約半数の人たちで耐性株(ラミブジンが効かない新たなウイルス)が出現してくるため、使用には細心の注意が必要でした。しかし、近い将来、ラミブジンとは別のウイルス増殖抑制効果を持っているアデホビルという飲み薬が保険適応になる予定であり、より安全で確実な治療ができることが期待されています。

急性肝炎:
B型肝炎ウイルスイメージ一方、免疫の力が完成した成人期でのB型肝炎ウイルスの感染では(性交渉、刺青、覚せい剤などまわし打ち、医療関係者の針刺し事故などが原因となります)免疫部隊が、肝細胞に侵入したウイルスを完全に排除できるため、一時的に肝炎を引き起こしますが、その後治癒します。(通常は安静にしていることで治癒します)

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